当ジムにおいては、「Conjugate(コンジュゲート)」という考え方に重点を置いており、英語で「結合、共役、複合」等の意味を表します。
これは様々な要素(スピード、パワー、筋力、筋量、スタミナ)を同時に鍛えていくという考え方であり、冷戦時代に旧ソビエト連邦で基礎となる物ができ、そのこれは様々な要素(スピード、パワー、筋力、筋量、スタミナ)を1週間の中で同時に鍛えていくという考え方です。
冷戦時代に旧ソビエト連邦で基礎となる物ができ、その後アメリカにおいて、ストレングスコーチのルイ・シモンズ氏によって、パワーリフティング競技の為に精査されシステム化されました。
日本ではまだまだ馴染みの浅い考え方ですが、海外では既に様々なスポーツのトレーニング方法として、世界のトップ選手から一般のトレーニーにまで広まっている考えです。
このシステムの優れている点は、万人に適応させやすく、様々なスポーツ、大会への減量中のトレーニング等にも応用が可能です。
※短期での結果や特定の目的がある場合は、そちらに特化したトレーニングを行う場合もあります。全ての人に、下記の三つの要素が必要なわけではありません。トレーニングの基礎が整っていない初心者には、それ用への基本の土台作りから行う事となります。
このトレーニングシステムは、主に三つの考え方から成り立っています。
1.Max Effort Method(最大限の努力を行う方法)
この方法は、自身が行うトレーニングセットに対して最大限の努力を行って記録を狙う事を目的とする方法です。
基本的には最大筋力向上を目的とする為、1セットでできる限り限界を狙って、重量の記録を出す事を目的とするのが理想と言われています。
目安としては、1RM(1回だけ行える重量)の約90%以上(4回は行える重量)の強度を行うという目安がありますが、大事なのは、「最大限の努力を行う」 という点です。
最大限の努力を行う事で、現在持っている筋肉の中での最大限のパフォーマンス向上を目的とします。高重量低回数のトレーニングは、筋肥大を殆ど起こさせず筋力向上に向いています。
選択する種目は、主に多関節種目(スクワット、ベンチプレス、デッドリフト)のバリエーションになる事が多いです。
2.Dynamic Effort Method(爆発的な努力を行う方法)
この方法は、軽い重量をできる限この方法は、軽い重量をできる限り速く動かす事に重点を置くトレーニング方法です。
Dynamic Effortは隕石の落下のように、小さい物を高速で動かすイメージになります。軽い物でも高速で動かす事により、結果として作り出した出力は非常に大きな物となります。
目安としては、1RMの30~50%程度の重量を使い、少ない回数(1~3回)で、多めのセット(8~10セット)を行うようにします。セット当たりの回数が少ないのは、回数を増やして疲労が溜まってくると、動作スピードが落ちてしまい、トレーニングの目的に沿わなくなってしまうからです。
スポーツにおいて爆発力を強化したい選手にも適しているトレーニング方法です。各セットは追い込まないので、筋肥大を起こさせず消費カロリーを増やすのにも適しています。
選択する種目は主に多関節種目になります。
3.Repetition Effort Method(回数の努力を行う方法)
この方法は、弱点となる筋肉部位を強化する為に、主に筋肥大目的として行われる方法です。
トレーニング内容は、典型的なボディビルで行われる筋肥大目的のトレーニングと同じです。この方法で弱点となる様々な筋肉を補助種目として行い、怪我をしない身体を作っていく事が目的になります。
主に筋肥大目的なので、回数は10回以上の多めになります。しかしスタミナが弱点となる人は、回数を増やしたり、サーキットトレーニングのように複数種目を組み合わせるという事もあります。
名前の通り、回数の努力なので、基本的に追い込んで成長ホルモンの分泌と筋肥大を促す事を目的とするので、三つの要素の中では一番キツイと感じる方法だと思います。
選択する種目は、多関節から短関節種目まで多岐にわたります。
Conjugate methodを行う場合、一回のトレーニングでは上記の1(最大限)+3(回数)か、2(爆発力)+3(回数)の組み合わせで行う事が多いです。
1(最大限)+2(爆発力)の組み合わせはお互いの長所を多少打ち消してしまうので、組み合わせない事が基本となります。